2011年11月、金融庁によって金融検査マニュアルの中で「資本性借入金」の要件が明確化されました。 これは、東日本大震災の影響等により、資本不足に直面している企業が、積極的に「資本性借入金」を活用し、 経営改善できるようにするもので、セキュリテのファンドによる出資金も、一括償還や赤字の際の利益分配の禁止、劣後特約などの一定の要件を満たす場合には、金融機関が企業の資本とみなして評価できることになりました。

震災後、被災地の企業の多くは、地価の下落や工場の倒壊などにより、担保となる資産が失われており、新規に融資を受けるのが難しい状況でした。 再建のために「セキュリテ被災地応援ファンド」を通して調達した資金についても、 それまでは、借入金と同じように負債として評価されていました。「資本性借入金」の要件が明確化されたことにより、「セキュリテ被災地応援ファンド」で調達された資金の一部も、金融機関によって企業の資本とみなされ、新規の融資につなげることが可能となりました。

その後、金融検査マニュアルは廃止されましたが、新型コロナウイルス感染症による影響拡大を受けて、金融機関向けの監督指針において、従前の資本性借入金に関する考え方に変更がない旨が明確化されています。セキュリテのファンドは、事業者の資金調達に貢献するだけではなく、一定の要件を満たせば資本とみなされることで、金融機関からの融資が受けやすくなり、 事業の継続や再生につながります。
資本性借入金の要件を満たすファンドの例
セキュリテ被災地応援ファンドのうち、金融庁によって資本性借入金の要件が明確化された2011年11月22日以降に募集を開始したファンドは、資本性借入金の要件を満たすファンドになっています。
- 山元いちご農園ファンド
- 北海道網元浜中丸サケファンド
- いわ井 器・和雑貨・地酒ファンド
- 船大工 佐藤造船所ファンド
- さんいちファーム野菜ファンド
- 盛屋水産つなぎ牡蠣ファンド
- 八木澤商店しょうゆ醸造ファンド
- 木村水産めかぶファンド
- 大木代吉本店自然郷再生ファンド
- KFアテイン雪滑り塗料ファンド
- マルトヨ食品さんまファンド
- とらやのたらこ・明太子ファンド
- 三陸オーシャンほやファンド
- 歌津小太郎こぶ巻ファンド
- ドラゴンフラワーズ花の苗ファンド
- 世嬉の一酒造 蔵とビールファンド
- 藤田商店わかめウニファンド
- 鵜の助4人の漁師ファンド
- 丸光食品ファンド+(丸光食品ファンドは資本性借入金の要件を満たしていません。)
事業者コメント「債務超過の企業と地域の金融機関にとって、大きな力に」

セキュリテ被災地応援ファンドによって集まった資金の意味とは、 その資金によって新工場の設備等を購入でき再建につながるということだけでなく、 応援してくださる方の人数の分だけ、「八木澤商店は、必要とされている企業なんだ」 という実感を持てることで、非常に希望となりました。
そして、今回の金融庁の発表により、その皆様からの希望のお金が、 資本と評価されることは、名実ともに、当社を支えて頂けるお金として見て頂けることになります。 これまで共に歩んできた地域の金融機関にとってもお金を貸しやすくなります。 これからは地域金融機関とこうした個人からの小口出資ファンドが手を取り合って頂きながら、 当社以外も含め、被災企業の再建を支えて頂く、本当に力強いものになっていくと考えています。
参考ウェブサイト
金融庁ホームページ